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2022/07/06 13:41
僕はいろいろな会社の中に、「企画チーム」というものを作る仕事をしています。
メンバーがアイディアを思いつきやすく、口に出しやすいチーム作りのポイントは、まずリーダーが、自分が会社で本当にやりたいことを日頃から口に出すことです。
もしリーダーが自分が本音でやりたいと思っていることを一切言葉にせず、「会社のミッションだからこれをやるぞ」みたいなことばかり言っていると、他のメンバーも会社のミッションに沿わなければならないと思い、自分のやりたいことなんて表に出してはいけないのだ、という空気になっていきます。
アイディアは、言うだけタダですよね。メンバーがみんな「会社でこういうことしたいんですよね~」ということを言ってくれるだけで、それが新しい企画の種になります。何となく体裁が整った意見は誰でも調べればいうことができます。チームが生み出す新しいアイディアの源泉は、メンバー一人一人の個人的な欲求です。
「リーダーもやりたいことを言っている。だからみんな言っていいんだ。」ということを共通認識にするだけで、脳内でブレーキがかかることなく、みんながアイディアを思いつきやすくなります。
ただ、リーダーがいきなり荒唐無稽で絶対に実現できなさそうなアイディアを語ると、若い人は困惑します。新入社員はそれなりのリアリティを持っているからです。例えばリーダーが「絶対にタイムマシンを作ってやるんだ!」と言い続けているチームは、クリエイティブにはならなさそうですよね。
リーダーが語る「やりたいこと」は、今の会社のミッションとは関係なくてもいいので、実現可能性が50%くらいはありそうなことが良いですね。そして、それを「会社で、できればこのチームでやりたいんだ」ということが大切です。「会社を辞めて、やりたいことをやってやるんだ!」と言われても、やっぱりみんな困惑しますよね。
自分のやりたいことと、会社がやりたいことをすり合わせられるのが、リーダーに求められる能力の一つです。
◆この原稿は、ボイスメディアVoicyの音声配信番組、「高橋晋平の1日1アイデア」を参考に原稿化されたものです。
Voicy 高橋晋平の1日1アイデア:https://voicy.jp/channel/1883
高橋晋平Twitter:https://twitter.com/simpeiidea
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