2022/07/04 13:23
四つ葉のクローバーを見つけたら幸運が訪れる、という迷信的な話は有名ですよね。
三つ葉のクローバー畑で、四つ葉がある確率は平均1万分の1ぐらいだそうです。
僕は四つ葉を見つけることが子供の頃から得意でした。
今は、毎年母の日に、子供たちと一緒に四つ葉を探しに行って、見つけて妻にあげるということを続けています。
この伝説の起源はよくわかっていませんし、欧米を中心に幸福の象徴とされていたという説もありますが、日本ではいつどうやって「四つ葉のクローバー見つけたら幸運説」が広まっていったのでしょう。いずれにせよ、インターネットなどがない時代に全ての人が知る情報として常識になったことはすごいと思います。
四つ葉のクローバーの話以外にも、昔子供の頃に流行った遊びを、全国47都道府県出身の、大人になった人たちがみんな知っているということがよくあります。「ジャンケンポイポイ」とか、「バリア」とか、親指を立てて「せーの、1!」というやつとか。
その伝わり方は誰も知りませんが、ここまで隅々に伝わっているというのは、TVや新聞などのマスメディアの力ではなく、口コミだと想像します。マスメディアで認知度を100%にすることはできません。
僕はこの時代においても、口コミは最強の宣伝方法だと思っています。
インターネットが発達した現在でも、ネットメディアではなく、まさにおしゃべりによる口コミで誰もが他人に伝えやすい、伝えたくなるものの方が強いと思っています。
特に、子供でも喜んで言いたくなることがキーワードだと思っています。
子供は学校というコミュニティを持っていますし、いとこなどの親戚とも遊んだりしますよね。
昔から、なぜか全国的に有名な遊びは、学校や親戚というネットワークにより全国に風邪ウィルスのように広まったのだと思います。
大きな企業で働くビジネスパーソンは、お金を持っていて、情報感度も高い大人向けのサービスを考えがちです。自分がその当事者だからです。しかし、大人も顧客でありながら、子供がすぐに覚えて口に出して言いたくなるものを生みだすことができると、とんでもないビジネスになる可能性があります。そのためには、インパクトがあって人に言いたくなるネーミングやキャッチフレーズなどの言葉作りも重要ですね。
そう考えると、アイディアというものは、ひとつ考えると全国で流行る可能性がある、元手不要の宝くじのようなものであり、夢がありますよね。
最後に、なぜ僕が四つ葉のクローバーを見つけることが得意なのかという話をします。それは、四つ葉のクローバーが必ずあると信じ切っているからです。
ないかもしれないと思っているうちは、なかなか視界に入ってこず、気づきにくいままです。
これはアイディア発想における真理です。いい答えがあると信じられたら、必ずアイディアは見つかります。
逆に言うと、信じられないということは、答えがないということに頭の中で気づいているということです。その場合は、切り替えて別のテーマを考え始めた方がいいのかもしれません。
◆この原稿は、ボイスメディアVoicyの音声配信番組、「高橋晋平の1日1アイデア」を参考に原稿化されたものです。
Voicy 高橋晋平の1日1アイデア:https://voicy.jp/channel/1883
高橋晋平Twitter:https://twitter.com/simpeiidea
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